鉱山株の利益について

 金銀の動向について投稿を続けていますが、金銀の上昇で一番恩恵を受けるのは鉱山株かと思います。

 

 

 

 なぜなら、FXのように信用取引で高額の売買をしなくても、金銀の上昇に対しレバレッジが効いてくるからです、( ̄ー ̄)。

 

 

 

 例えば、金や銀で1オンスを採掘して販売する利益は、販売価格から経費を引いたものになります。

 

 

 

 鉱山経営に関する経費(コスト)は、AISC(All-In Sustaining Costs)と呼ばれ、採掘~精練費用、採掘している鉱区のロイヤリティなどの直接費用に加え、新規鉱山開発に伴う探査~剥土費用、閉山する場合の後処理費用などの間接費用も含んだもので、鉱山会社の経営指標として一番重要と言っても過言ではないでしょう。

 

 

 

 すなわち、鉱山全体のライフサイクルコストも考慮し、何十年(いやもっと?)と続く鉱山を経営していくために必要な、長期的経営視点に立った重要な指標と言えるわけです。

 

 

 

 ここで鉱山株のレバレッジ効果について考えてみます。

 

 

 

 ① 1オンスの銀を$10のAISCで、平均$12で売れたとします。

 

 この期間の銀1オンス当たりの利益は、12-10=2、 $2の利益。

 

 

 

 ② ここで銀が上昇し、平均$14で売れたとします。

 

 この期間の銀1オンス当たりの利益は、14-10=4、 $4の利益。

 

 

 

 ③ 銀1オンスの平均販売価格が、平均$18になると予想したとします。

 

 この期間の銀1オンス当たりの利益は、18-10=8、 $8の利益。

 

 

 

 ①から②に移行すると、

 銀価格が12→14(+17%)、利益が2→4(+100%)で、

 

 

 ①から③になった場合、

 銀価格が12→18(+50%)、利益が2→8(+300%)です。

 

 

 

 これが、レバレッジ効果となり、金銀価格変動幅の何倍も鉱山株価が変動する仕組みです。

 

 

 

 同じことは、他の上場会社にも当然言えることですが、普通の企業だと販売する商品の価格が、市場で高騰するケースは非常に稀です。

 

 

 

 また、売り上げが増えると普通は経費も増加するため、売り上げの伸び程には利益は大きくなりませんが、原油産出国同様、金銀採掘会社は金銀の価格上昇によるAISCの増加は基本無いものと考えられ、価格上昇がダイレクトに利益上昇につながります。

 

 

 

 逆に、企業努力に関係なく、一方的に販売価格が下がることもあり、この場合簡単にAISCの圧縮は不可能なことから、鉱山会社は長期に渡り赤字販売になるため、鉱山会社の経営は大変で、財務内容の分析は非常に専門的で複雑なようです。

  

 

 

 所有する鉱山の価値や、将来の期待利益も株価には織り込まれることになりますが、世界中に点在する鉱山の開発や運営には、今回のコロナ騒動以外にも新興国にありがちな政治リスクも無視できません、(;^_^A。

 

 

 

 

 いつ、暴落してもおかしくないリスクを包含してますので、鉱山株への投資は長期目線で、余裕資金(塩漬けになっても我慢できる範囲)で行うのが鉄則と言えるでしょう。

 

 

 

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